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別冊關學文藝第五十二号


 太極拳の師、伊奈遊子さんから、別冊關學文藝(第52号)が届きました。
伊奈さんは、広告代理店在職中にクライアントから太極拳を勧められ、太極拳を極められた後、伊奈教室を始められ、鉱脈を掘り当てられたような充実した第2のキャリアを送られています。
そして、第2のキャリアの中には、執筆活動も含まれています。「伊奈文庫」からの採録も、もう12回目になります。今回採り上げているのは、「パルタイ」の倉橋由美子、関学の先輩で夭折した天才詩人の吉田駿介、北杜夫の「少年」、「松山市教育委員会編」の「伝記 正岡子規」です。とくに、「伝記 正岡子規」は参考になりました。
そして、昨年末開かれた伊奈遊子作「枯れ木に花を咲かせましょ」出版記念パーティでは、伊奈さんは没後36年の先輩詩人・吉田駿介さんの詩集「それからいくどもいくども昼と夜が」を朗読されたとか。これをみても、別冊關學文藝が若き日の文学への情熱をいかに長く持ち続けている歴史ある同人誌かがわかります。
 別冊關學文藝(第52号)には、名村峻氏の「叔父たちの戦争」が載っています。図書館に残された叔父の戦争体験記を取り寄せ、その頃の日々を思い出し、叔父たちの戦争を追体験する。そこには血の繋がった肉親、親類にしか感じえない、生々しさがあります。そして、私たちは、やがてその戦争の影さえ見失ってしまう。そう、著者は警告しているのかもしれません。
 ところで、先日、TVで「ALWAYS三丁目の夕日」の山崎貴監督が最先端のCGの映画監督だと知りました。セットの様子も映しましたが、そういうわけで、ほとんどセット=ブルーシート、つまり、山崎監督は何もないところに、戦時を描いたのですね。びっくりしました。
しかし、伝統工芸が失われていくにつれ、ものつくりにおける人間の手の大切さを思います。叔父さんたちが、何一つ機械も使わず、文字通り手作りで描いた戦争と、CGが描く戦争。人間の手と頭脳がつくる新たな未来に期待したいです。

叔父たちの戦争今年もあの夏が来る

pato * 小説 * 18:51 * comments(1) * trackbacks(0)

家族はつらいよ

JUGEMテーマ:映画

 妻と梅田のステーション・シネマへ山田洋二監督の「家族はつらいよ」を観に行きました。
平日の午後とあって、周りはほとんどが、この映画の対象年齢、つまり夫が定年後のご夫婦か、奥様のお友達のグループ。始まるとすぐあちこちで、クスクスと笑い声が・・。身に覚えがあるんでしょうね。うちもあるけど・・。
それは結婚50年を迎えた妻の誕生日に、妻から夫へ贈られた離婚届から始まる。「誕生日プレゼントに離婚届頂戴」「冗談だろ」
それはどこの夫婦にもある話、身につまされる身近な話だからおもしろい。子供の成長を喜びに、3世代同居の家で、夫の小さなたくさんの欠点をひたすら耐えてきた妻。そして、ある日、そんな夫のすべてが嫌いになって・・。
感謝の気持ちと言葉があれば、すべては解決するのに、「言わなくてもわかっているはずだ」が50年も続いて、ついに離婚届に・・。
 笑えて、身につまされて、最後はほっとする結末に、これが日本人の家庭です。外国ではこうは行きませんよ・・。よかった、日本に生まれて・・。

風立ちぬ起きて転んでまた起きぬ























「誕生日プレゼントに離婚届
頂戴」
「冗談だろ」

 
pato * 映画 * 01:51 * comments(2) * trackbacks(0)

鴨川食堂

JUGEMテーマ:映画

以前、「深夜食堂」をブログで取り上げましたが、今度は「鴨川食堂」です。
こちらの料理人は、あのショーケン、萩原健一が実に久しぶりのTV出演。元刑事の男が、今は素晴らしい京料理人になっていて、どんな思い出の料理も依頼人の過去を取材をして、見事その味を完璧に再現します。立ち姿、料理の出し方などからして、あのショーケンが円熟の料理人になっての抑えた、渋い演技に、ショーケンも歳行って丸くなったんだなぁという感慨が湧きます。
それに、父、鴨川流(ながれ)の娘、鴨川こいしに扮する忽那汐里、元料亭の女将で今は鴨川食堂の常連客の岩下志麻など、強く、美しい京女が店を支えます。
「思い出の食」捜しは、8回シリーズ完結。次回シリーズは4月以降、登場するかもしれないとのこと、ぜひ、続きを見たいものです。


水菜買う錦市場の長きこと



pato * TV * 16:23 * comments(2) * trackbacks(0)

Bridge of Spies

JUGEMテーマ:映画
  妻と梅田のステーション・シネマで「ブリッジ・オブ・スパイ」を観ました。監督はスティーヴン・スピルバーグ、敏腕弁護士ジェームズ・ドノバン役にトム・ハンクス。
時は1950〜60年代、米ソ冷戦下で起こった米ソのスパイ交換の実話を描いています。冷戦中の1957年、FBIに逮捕されたソ連のスパイの国選弁護人を引き受けた弁護士ジェームズ・ドノバンは、大方の予想を裏切って、死刑判決を回避し、終身刑(30年)の判決を勝ち取ります。しかし、ソ連のスパイを助けたことで、米国の市民からは国賊的な冷たい目で見られます。
それから3年後、今度は米国のU-2偵察機のパイロットがソ連上空で撃墜され、パイロットが捕らえられます。
その後ドノバンは米ソのスパイ交換の交渉を米国政府から秘密裏に依頼され、たった一人の民間人弁護士の東ベルリンでの危険な交渉が始まります。
まさに迫力ある腹の座った交渉術のサスペンス。見事にドイツのグリーニッケ橋の上で無傷のスパイ交換が行われ、米国のスパイと学生の命を救ったドノバンは一躍、米国の英雄になります。
私のような小心者にはまねのできない、これぞ弁護士の究極の交渉術、大いに勉強になりました。

次の世は何に生まれる冬の蝶


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pato * 映画 * 21:32 * comments(2) * trackbacks(0)

別冊關學文藝 第51号

JUGEMテーマ:日記・一般

太極拳の師、伊奈遊子さんから、別冊關學文藝(第51号)が届きました。
 別冊關學文藝は、關學文藝部OBを中心とした同人誌。1989年(平成1年)関西学院創立百周年に『關學文藝 100周年記念特別号』がOBにより発行され、これを契機として『別冊 關學文藝』が誕生したとか。現在ですでに51号を数えます。
小説、詩、エッセイ、ドキュメンタリーの他、伊奈遊子さんのブログ「文学逍遥 伊奈文庫」再録(抄)第11回が載っています。 尚、伊奈さんは先頃、ブログ「文学逍遥 伊奈文庫」再録(抄)の10回分を纏めて、「枯れ木に花を咲かせましょ」として、上梓されました。今回取りあげているのは、又吉直樹「火花」、小野十三郎詩集、三島由紀夫少年詩及び「近代能楽集」などです。特に又吉直樹「火花」が気に入られたようで、芥川賞を取る前に本屋で出会った時から13回もブログに取り上げておられます。そして、又吉直樹の「花火」を久々に登場した無頼派文学の小説と言っています。次作でどんな無頼の世界を描くのか、私も楽しみです。
 また、伊奈さんは25年前に、新神戸オリエンタルホテルで蜷川幸雄演出の三島由紀夫「近代能楽集」の中、「卒塔婆小町」と「邯鄲」を観劇されているとかで、学生時代から、広告代理店勤務時代、現在に至るまで、太極拳だけでなく、文学に対する情熱も持ち続けられたようですね。
 第51号には、名村峻氏の小説「ロング・ウェイ・ホーム」も掲載されています。高校時代の同級生の女性から「突然のことで申し訳ありません。ご連絡をいただきたいのですが・・」とだけ書かれたハガキ届くところから、物語は始まります。ハガキに呼び寄せられたかのように、突然帰省し、小京都と言われる裏日本のその市に今も住む同級生と会うことになった主人公。それは遠い昔の高校時代へ思い出の旅でもあったのです・・。百人一首かるた取りの世界が展開され、名村峻氏独特の上質な、抑制のきいた大人の色気の世界を感じました。
 また、その他にも「落ちても偶像」「我が人生に悔いはなし」「ささやかな放送ウラばなし」「武士に二言なし」「要望書」・・等々、面白く読ませていただきました。

冬晴れを走り出したる猿の年


別冊 關學文藝」及び「文学逍遥 伊奈文庫」について詳しくは下記まで。

「別冊 關學文藝」http://kangakubungei1.blogspot.jp/
「文学逍遥 伊奈文庫」http://hikosan2.blog.eonet.jp/




 
pato * 小説 * 14:40 * comments(2) * trackbacks(0)

謹賀新年

JUGEMテーマ:日記・一般

あけましておめでとうございます
昨年は柳葉魚庵にお立ち寄りいただき、ありがとうございました。
ISによるテロの不安、安保における集団的自衛権の行使の不安、世界中に広まるさまざまな格差、やはり復活した原子力発電、CO₂問題、年金問題、・・・など、さまざまな不安の影を感じた昨年でした。
一億総活躍と言われても、何に活躍していいのかわかりませんが、ともかく健康で、仕事ができたらいかに幸せかを感じる1年でもありました。
というわけで、まずは健康を祈願し、皆さまにとって本年が明るい、いい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

ありがたき香漂いぬ初詣



 
pato * 日記 * 16:30 * comments(4) * trackbacks(0)

FOUJITA

JUGEMテーマ:映画

妻と二人で、家から15分の新梅田シティのシネルーブルで、"FOUJITA"を見ました。
監督はあの「泥の河」、「死の棘」などの小栗康平。独特の美的感覚と演出で、少し難解で、静謐な不思議な世界を創りだしていました。主人公は猫と女で有名な画家・藤田嗣治。映画は「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となったパリ時代。そして40年に帰国し、戦時下で戦争協力画を描くことになり、日本美術界の中で重鎮として登り詰めていったフジタの半生を描いてます。
軍の要請で、「アッツ島玉砕」などの大作をものにしますが、敗戦を迎え、GHQや日本の社会から戦争犯罪人として非難されます。そんな日本が嫌になり、フジタは再びフランスへ。そして二度と日本には帰りませんでした。
特に、後半の戦時下の日本の街や田舎など、何処でどのように撮ったのか、不思議な幻想の風景が、何を意味するのかわからないながら、見るものを圧倒します。
藤田嗣治にオダギリ・ジョー、5番目の妻で、最後まで一緒だった君代に中谷美紀が扮しています。

頬杖をついてながめる時雨かな


 
pato * 映画 * 02:50 * comments(2) * trackbacks(0)
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