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家族はつらいよ

JUGEMテーマ:映画

 妻と梅田のステーション・シネマへ山田洋二監督の「家族はつらいよ」を観に行きました。
平日の午後とあって、周りはほとんどが、この映画の対象年齢、つまり夫が定年後のご夫婦か、奥様のお友達のグループ。始まるとすぐあちこちで、クスクスと笑い声が・・。身に覚えがあるんでしょうね。うちもあるけど・・。
それは結婚50年を迎えた妻の誕生日に、妻から夫へ贈られた離婚届から始まる。「誕生日プレゼントに離婚届頂戴」「冗談だろ」
それはどこの夫婦にもある話、身につまされる身近な話だからおもしろい。子供の成長を喜びに、3世代同居の家で、夫の小さなたくさんの欠点をひたすら耐えてきた妻。そして、ある日、そんな夫のすべてが嫌いになって・・。
感謝の気持ちと言葉があれば、すべては解決するのに、「言わなくてもわかっているはずだ」が50年も続いて、ついに離婚届に・・。
 笑えて、身につまされて、最後はほっとする結末に、これが日本人の家庭です。外国ではこうは行きませんよ・・。よかった、日本に生まれて・・。

風立ちぬ起きて転んでまた起きぬ























「誕生日プレゼントに離婚届
頂戴」
「冗談だろ」

 
pato * 映画 * 01:51 * comments(2) * trackbacks(0)

Bridge of Spies

JUGEMテーマ:映画
  妻と梅田のステーション・シネマで「ブリッジ・オブ・スパイ」を観ました。監督はスティーヴン・スピルバーグ、敏腕弁護士ジェームズ・ドノバン役にトム・ハンクス。
時は1950〜60年代、米ソ冷戦下で起こった米ソのスパイ交換の実話を描いています。冷戦中の1957年、FBIに逮捕されたソ連のスパイの国選弁護人を引き受けた弁護士ジェームズ・ドノバンは、大方の予想を裏切って、死刑判決を回避し、終身刑(30年)の判決を勝ち取ります。しかし、ソ連のスパイを助けたことで、米国の市民からは国賊的な冷たい目で見られます。
それから3年後、今度は米国のU-2偵察機のパイロットがソ連上空で撃墜され、パイロットが捕らえられます。
その後ドノバンは米ソのスパイ交換の交渉を米国政府から秘密裏に依頼され、たった一人の民間人弁護士の東ベルリンでの危険な交渉が始まります。
まさに迫力ある腹の座った交渉術のサスペンス。見事にドイツのグリーニッケ橋の上で無傷のスパイ交換が行われ、米国のスパイと学生の命を救ったドノバンは一躍、米国の英雄になります。
私のような小心者にはまねのできない、これぞ弁護士の究極の交渉術、大いに勉強になりました。

次の世は何に生まれる冬の蝶


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pato * 映画 * 21:32 * comments(2) * trackbacks(0)

FOUJITA

JUGEMテーマ:映画

妻と二人で、家から15分の新梅田シティのシネルーブルで、"FOUJITA"を見ました。
監督はあの「泥の河」、「死の棘」などの小栗康平。独特の美的感覚と演出で、少し難解で、静謐な不思議な世界を創りだしていました。主人公は猫と女で有名な画家・藤田嗣治。映画は「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となったパリ時代。そして40年に帰国し、戦時下で戦争協力画を描くことになり、日本美術界の中で重鎮として登り詰めていったフジタの半生を描いてます。
軍の要請で、「アッツ島玉砕」などの大作をものにしますが、敗戦を迎え、GHQや日本の社会から戦争犯罪人として非難されます。そんな日本が嫌になり、フジタは再びフランスへ。そして二度と日本には帰りませんでした。
特に、後半の戦時下の日本の街や田舎など、何処でどのように撮ったのか、不思議な幻想の風景が、何を意味するのかわからないながら、見るものを圧倒します。
藤田嗣治にオダギリ・ジョー、5番目の妻で、最後まで一緒だった君代に中谷美紀が扮しています。

頬杖をついてながめる時雨かな


 
pato * 映画 * 02:50 * comments(2) * trackbacks(0)

アリスのままで

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 新梅田シティのシネルーブルで、妻と「アリスのままで」を観ました。久しぶりで泣きました。映画の後半、涙が出てきて止まらなかったです。お薦めの映画です。
 主人公は、ニューヨーク、コロンビア大学で教鞭をとる50歳の言語学者のアリス。ある日の講義中に、突然言葉が思い出せなくなり、ジョギング中に自宅への帰り道すらも分からなくなっていきます。診断は、非常に稀な病気、若年性アルツハイマー。しかも、家族性なので、子供たちに100%遺伝するという厄介な病気です。二人の娘夫婦たちを呼び、それを告げ、I'm very sorry.と詫びる母親の心中が切ないです。そして、大学教授の夫の介護も空しく、アリスからは、日々、記憶や知識が抜け落ちていきます。家にいて、トイレの場所がわからなくなり、失禁してしまうアリス。
 そして、ある日、もうこれ以上、病が進行したら、自分が自分でなくなってしまうと感じたアリスは、パソコンに向かい、かつて自分で作った自分へのビデオメッセージを開きます・・。劇中、癌だったらよかったのにと、つぶやくアリスが哀しいです。
 アリスを演じたジュリアン・ムーアは今年のアカデミー賞主演女優賞を受賞。

面影やもう戻れない村祭り


「アリスのままで」映画情報
http://www.jorudan.co.jp/eki/movie/cinema/28254.html
pato * 映画 * 12:49 * comments(0) * trackbacks(0)

おみおくりの作法

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 妻とイギリス映画「おみおくりの作法」(原題:Still life)を家の近くにある新梅田シティのシネ・ルーブルで見ました。
地味な映画ながら、生きていることのありがたさと、見終わって後、静かな感動が湧き起こるいい映画でした。
 主人公は、ロンドン市の南部、ケニントン地区の公務員(民生委員)。彼はいつもひと一人ぼっちで規則正し い仕事と静かな生活をしています。
 彼の仕事は、孤独死した人の葬儀を執り行うこと。几帳面な彼は死者の家族を見つける努力を怠らず、その人のために葬礼の音楽を選び、弔辞まで書く丁寧さ。しかし、 財政難の折、彼は仕事に時間とお金をかけすぎるという理由で上司から解雇を言い渡されてしまいます。そして最後の案件となった年老いたアルコール中毒患者の遺体のために、主人公はこれまで以上に情熱を傾けます。死者の部屋にあった古いアルバムで満面の笑顔の少女の写真を見つけた彼は、イギリス中を回り、その少女を探し、死者の人生のピースを組み立てていきます。そして、旅の過程で出会っ た人々と触れ合ううち、主人公にも変化が訪れます。自分を縛ってきた決まりきった日常から解放された主人公は、いつもと違う食べ物や飲み物を試し、人生で初めての行動に出るのですが……。
効率や数字ばかりが重んじられがちな世の中で、本当の仕事とは、プロフェショナルとは何かを考えさせられます。
 ヴェネチア国際映画祭・最優秀作品賞他、多くの賞を受賞。主人公の民生委員を演じるエディ・マーサンが素晴らしい。ラストシーンが静かな感動を呼びます。お薦めの映画です。
予告編はこちらです。
http://bitters.co.jp/omiokuri/

こつこつと日がな仕事や風光る


 
pato * 映画 * 12:32 * comments(6) * trackbacks(0)

深夜食堂

JUGEMテーマ:映画

 久しぶりに妻と、梅田のブルク7に映画「深夜食堂」を見に行きました。
 安倍夜郎の人気コミックを基にしたTVドラマの劇場版。以前、TVでもやっていたのですが、まさに深夜2時台の放送だったので、ほとんど起きていられず、見たのは一度だけ。妻も私もかねてより見たいと思っていた「深夜食堂」を映画館で見れてよかったです。そして、素晴しい映画でした。
 何とも言えない風情のある横丁の一角にある、こぢんまりとした食堂を舞台に、その店主(小林勝)と客たちが織り成す人間模様。人情味あふれる物語はもちろん、一話ごとのタイトルにもなっているマスターのオリジナル料理も素晴しく、一度まねて作ってみたいと思わせます。
 中でも美味しそうだったのが、第一話の「ナポリタン」。熱くなった鉄板に卵を落とし、その上にたっぷりのトマトケチャップの熱々のスパゲティをのせるだけ。どこにでもあるナポリタンをどこにもないナポリタンににする不思議な料理です。後日、妻が家でまねて作ってくれました。
 また、第二話の「とろろご飯」もユニーク。出来たての雑炊ご飯に、とろろをのせて食べる、ありそうでない「とろろご飯」。白いご飯でなく雑炊とは!また、しばしば登場する出し巻きも程よい厚さと柔らかさ、そして巻き方の見事なこと。まさに食欲もそそられる映画です。
 メニューは酒と豚汁定食だけですが、頼めば何でも作ってくれるマスター。その料理は決して料亭や料理本にはない「深夜食堂」のマスターだけのレシピ。というよりは、人生の奥深い味のような気がします。
 お蔭で、2時間余りをとても居心地のいい空間で過ごすことができました。お薦めの、必見の映画です。

霞立つ横丁の路地猫走る





深夜食堂のナポリタン





妻が作った「深夜食堂風ナポリタン」

 

 
pato * 映画 * 16:37 * comments(0) * trackbacks(0)

少年H

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 毎年、終戦記念日の前後に、第二次大戦に関わる映画がTVで放映されます。今年は「少年H」(降旗康男監督・水谷豊主演)と「硫黄島からの手紙」(クリスト・イーストウッド監督・渡辺謙主演)でした。
「硫黄島からの手紙」では、戦場での目を背けたくなるような悲惨さが描かれていましたが、「少年H」は原作者の妹尾河童さんが住んでいた神戸が舞台。洋服屋を営む父、クリスチャンの母、妹と4人家族が内地で戦争という時代を生き抜く物語。軍事教練、隣組、そして厳しい軍事統制の中、大人たちはみな、戦争一色。おかしいことを「おかしい」と言えない時代になっていく中、「おかしい」、「なんで?」と子供らしく聞く少年は先生から目の敵にされ、級友からも嫌がらせを受ける。さまざまな辛い出来事があり、空襲で街は破壊され、そして終戦。平気で掌を返すように民主主義を唱える無責任な大人たちに少年は少年らしい憤りを感じます。
自由にものが言えなくなる世の中の恐ろしさをふと感じました・・。

原爆忌だれが戦争はじめたの

 
pato * 映画 * 23:46 * comments(4) * trackbacks(0)

小さいおうち

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小さいおうち
 梅田ブルク7で、山田洋次監督の映画「小さいおうち」を妻と見ました。私たちが見た時は、平日の午後ということもあってか、観客の多くが年配の方々でした。
 先頃、TVで見た山田監督の「東京物語」も、昭和の家族の絆を描いた心にしみるいいドラマでしたが、「小さいおうち」もある昭和を描いた、何とも言えない感動というか、複雑な思いが残る映画でした。
 時代は、次第に戦況が悪化していく昭和10年代から20年の終戦まで。東京の山の手に住む玩具メーカーの常務の家族の生活とある恋愛事件を、そこで女中さんとして献身的に働く女性が回想禄として描くというストーリーになっています。そして、彼女が一生をかけて守り続けたある小さな秘密が、最後に彼女の死後、明らかにされます。
 取り立ててドラマがあるわけでもなく、時代の波に翻弄されて生きざるを得ない私たち庶民のかけがえのない人生が、小さいおうちの中にあったような気がします。平成とは違う、言葉では言い表せない昭和という時代の香りと切なさ。そして、長く生きることの幸せと哀しさ。
 後に回想として紡ぎ出された物語の中には、正直言って、なぜ?どうして?と思いたくなる謎のような疑問がいくつかありますが、それを追求するよりは、分からないまま終わるのが私たちの人生なのかもしれません・・。

風光る妻は笑ってばかりいる
 
pato * 映画 * 22:13 * comments(2) * trackbacks(0)

木洩れ日の家で

JUGEMテーマ:映画

 妻と妻の友人と3人でポーランド映画「木洩れ日の家で」を見に行きました。妻の友人は前日、家に泊まっていたので、一緒に映画にでもということになり、私もついて行きました。
 「木洩れ日の家で」は久々に見るモノクロ映画で、最初少し戸惑いがありましたが、見ているうちにこの映画はモノクロが相応しいと思うようになりました。
 ワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷に住む91歳になる老婦人。彼女は戦前に両親が建てたその家で生まれ、成長し、恋をし、夫と暮らし、一人息子を育ててきました。夫はとうに他界し、息子も結婚して家を出て、今は一人、その 家で愛犬フィラデルフィアと静かに暮らしています。彼女の日常といえば、双眼鏡で両隣の家を覗き見ること。双眼鏡に映る光景は現実と遠い幸せだった過去が交錯します。
 彼女の家を買い取りたいと訪れる隣家の代理人を彼女は断固拒否しますが、ある時、たまに孫娘を連れて顔を見せに来る息子が、隣家で家を売る相談をしているのを双眼鏡で目撃し衝撃を受けます。そして、彼女はある決断をするのですが・・。
 日本の独居老人とはイメージの違う、強く誇り高く生きる老婦人の人生最後の日々と静かな死を描く美しいモノクロの映像に、侘しさとは反対の妙な安堵感を覚えました。
 そして、老婦人の日常に寄り添う犬がとても可愛かったです・・。

籐椅子を出して紅茶を一人注ぐ










pato * 映画 * 21:17 * comments(0) * trackbacks(0)

バビロンの陽光

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 久しぶりに妻と映画「バビロンの陽光」に行きました。
 2003年、フセイン政権が崩壊してから3週間後のイラク。戦地に出向いたまま帰らない父を探しにその息子と年老いた祖母が旅に出ます。
 父が収監されているという刑務所まで900キロ。鉄道はもちろん、確かな交通手段もない中、ヒッチハイクをしながら、いつ来るかわからないバスを何とか乗り継いでその刑務所までたどり着きます。二人と同じように、行く方知れずの夫や息子を探すたくさんの女たち・・。どこもかしこも、瓦礫がころがる荒れ果てたイラクの中で、罪もない人々の肉親への思いが痛切です。
 そうして、いくつかの刑務所と共同墓地を訪ね歩いても父は見つからず、移動中のトラックの荷台の上で祖母は亡くなってしまい、とうとう少年は一人ぼっちになってしまいます。
 湾岸戦争以来のイラク人の死者は100万人以上。今更ながら、戦争がもたらす莫大な悲惨さが、ドキュメンタリー・フィルム以上に痛切に伝わってきます。
 少年と祖母がとてもよかったです。
ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞・平和映画賞を受賞他。

廃線の線路の果ての陽炎える
pato * 映画 * 21:26 * comments(2) * trackbacks(0)
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